科学的根拠に基づく洗剤および柔軟剤の香料の安全性
香りに関するFAQ
Q1. 香料が含まれている柔軟剤および洗濯用洗剤は安全に使用できますか?安全性はどのように評価されていますか?
柔軟剤(柔軟仕上げ剤)および洗濯用洗剤は、表示された使用方法に従ってお使いいただいたときに安全であるよう設計・評価されています。すべての製品は、成分、意図された使用条件、および想定されるばく露量を考慮して、安全性を確保するために徹底した科学的安全性評価を受けています。上市後も、お客様から寄せられた情報や事故事例の収集・評価を含む製造販売後調査を通じて、製品の安全性が継続的に確認されています。
製品の安全性は最優先事項です。市販されるすべての製品は、すべての適用法律と地域の条例を遵守しています。さらに有害性の同定、ばく露評価、用量-反応評価、およびリスク評価を含む、十分に確立された科学的なリスク評価手順で製品の安全性が評価されています。この手順は米国食品医薬品局(FDA)、米国環境保護庁(EPA)、欧州連合、および世界保健機関(WHO)など、世界各地の保健当局および規制当局が使用するものと同じ枠組みとなっています。
また洗濯用製品に使用される香料成分の安全性は、国際香粧品香料協会(IFRA)スタンダードに従って評価されています。IFRAスタンダードは世界各地の政府当局および業界団体に認められている国際的な安全基準です。IFRAスタンダードは、最終製品における特定の香料原料の使用について、禁止、制限、規格設定などのルールを定めています。これらの規則は、世界中の香料メーカーおよびその下流の消費財メーカーによって遵守されています。日本石鹸洗剤工業会(JSDA)¹を含む国内外の石鹸・洗剤業界も、これらの基準を遵守していることを表明しています。すなわちIFRAへの適合は、ステークホルダーおよび規制当局からは、香料の品質、使用時の安全性、および信頼性に関して、実質的に一種の「ゴールドスタンダード(最高基準)」と見なされています。
IFRAスタンダードは、香粧品香料原料安全性研究所(RIFM)が実施する信頼性の高い科学的評価に基づいて定められています。この評価は、人の健康および環境科学における8つの重要な評価項目を対象としています²⋅³。さらに、成分情報と実環境でのばく露データを組み合わせ、それぞれの製品カテゴリーにおいて香料成分を安全に使用できるレベルを設定します³。科学的な厳密性と客観性を確保するため、RIFMの評価は、外部の学術専門家で構成される「フレグランスの安全性に関する専門家パネル」によって独立してレビューされます⁴。これらの評価に基づき、IFRAスタンダードは必要に応じて、安全性を確保するため香料成分の使用を禁止もしくは制限したり、規格基準を設けています。
出典注:
1.JSDA (2020) CLEAN AGE. No. 264, Newsletter of Japan Soap and Detergent Association (JSDA). https://jsda.org/w/pdf/ca264.pdf
2.Api et al, Criteria for the Research Institute for Fragrance Materials, Inc. (RIFM) safety evaluation process for fragrance ingredients, Food and Chemical Toxicology, 2015
3.https://rifm.org/safety-assessment-program/
4.https://fragrancesafetypanel.org/
Q2. 洗濯用洗剤および柔軟剤に使用される香料とは何ですか?
香料とは、特定の香りを作り出すために調合された、天然由来あるいは合成された成分の混合物です。安全性は成分の特性および製品使用時のばく露に基づいて評価されています。洗浄、消臭、柔軟仕上げなどの製品の核となる便益に加えて、心地よく香りが長続きする製品は日常的に好まれています。これらの製品に使用される香料は、例えば、洗濯物がきれいになったことを示す爽やかな香りのように、お洗濯がうまく完了したことを伝える嗅覚的な合図としても機能し、それによってよりよい製品体験につながります。
Q3. 天然香料は合成香料成分よりも安全ですか?
安全性はその物質がどのように挙動するかによって決まり、何に由来するかによって決まるものではありません。いわゆる「天然」というだけで常に安全を意味するわけではありません。天然香料も合成香料も、いずれも化学物質で構成されていて、どちらも安全性評価が必要です。その安全性は何に由来するかではなく、成分の特性、使用量、および想定されるばく露量によって決まります。RIFM(香粧品香料原料安全性研究所)は、天然由来および合成由来の両方の香料成分の安全性を評価し、包括的な安全性評価を実施しています。
Q4. 柔軟剤や洗剤の香りを吸い込んでも安全ですか?
はい。柔軟剤(柔軟仕上げ剤)および洗剤に使用される香料は、表示された使用方法どおりに製品を使用したときに安全であるよう設計され、評価されています。
製品の安全性は最優先事項です。適用されるすべての法律および規制を遵守することに加えて、日本石鹸洗剤工業会の会員企業は、香料の安全な使用を確保するため、IFRA(国際香粧品香料協会)スタンダードに適合するよう製品を設計・製造しています。これらの基準は、香料の安全性に関して国際的に認められた科学的権威であるRIFM(香粧品香料原料安全性研究所)が実施する安全性評価に基づいて設定されています。
RIFMは、吸入安全性を含む、香料成分のすべての重要な安全性項目を評価しています¹⋅²⋅³。香料成分の吸入ばく露は、一般的に非常に低いものです。RIFMが総合ばく露モデルのCrème-RIFMを用いて約3,000の香料成分に対する累積ばく露量を解析したところ、99%の香料成分が、最も厳しい吸入安全性の基準を満たすことが示されました⁴⋅⁵。この結果からも、香料成分の吸入ばく露が低く、安全に使用できることが裏付けられています。
出典注:
1.Api et al, Criteria for the Research Institute for Fragrance Materials, Inc. (RIFM) safety evaluation process for fragrance ingredients, Food and Chemical Toxicology, 2015
2.https://rifm.org/safety-assessment-program/
3.https://rifm.org/question/what-is-local-respiratory-toxicity-and-why-study-it/
4.Lee et al, Detailed aggregate exposure analysis shows that exposure to fragrance ingredients in consumer products is low: Many orders of magnitude below thresholds of concern, Regulatory Toxicology and Pharmacology, 2024
5.https://rifm.org/fragrance-ingredient-exposure-is-orders-of-magnitude-below-thresholds-of-concern-study-shows/
Q5. 柔軟剤は赤ちゃんの衣類に使用できますか?
はい。柔軟剤(柔軟仕上げ剤)は、赤ちゃんの衣類および日常のさまざまな布製品に、表示された使用方法どおりにご使用いただいたとき安全であるよう設計され、評価されています。
製品の安全性は最優先事項です。柔軟剤は、使用される成分、意図された使用条件、および想定されるばく露を考慮して、安全を確保するため徹底した科学的な安全性評価を受けています。
他の洗濯用製品と同様、柔軟剤も製品ラベルの用法を必ず守ってご使用ください。表示されている適量を守っていただくことで、製品の性能を適切に発揮させ、適切にご使用いただけます。
香料カプセルに関するFAQ
Q1. 香料カプセルとは何ですか?また、なぜ使用されるのですか?
香料カプセルは布地によく付着するよう設計されています。それによって、製品中の香料の量を約30~45%削減しながら¹⋅²、より少ない量でも香りを効果的に感じられるようになっています。また、カプセルは、洗濯中に排水へ流れたり、乾燥中や保管中に蒸発する香料の量を減らすことにも役立っています。このように香料カプセルは、少ない使用量でも心地よい香りを安定して届けることができため、資源の効率的な活用にもつながる方法として採用されています。
出典注:
1.Sebastian et al, Are Fragrance Encapsulates Taken Up by Aquatic and Terrestrial Invertebrate Species? Environmental Toxicology and Chemistry, 2022
2.https://spray-tek.com/fragrance-microencapsulation-technology-and-advantages/
Q2. 香料カプセルは安全ですか?
はい、香料カプセルは、製品に表示された使用方法どおりにご使用いただくことで安全です。洗濯用製品に使用される香料カプセルは、使用されるカプセルの素材や内部に含まれる香料、使用方法や想定されるばく露量を考慮し、安全性を確保するための科学的な安全性評価を受けています。
私たちは製品の安全性を第一に考えています。洗濯用製品に使用されるすべての原料と同様に、香料カプセルは、すべての該当する法律・規制を遵守し、厳格な安全性評価を受けています。カプセル内に含まれる香料成分は、IFRA(国際香粧品香料協会)スタンダードに従って評価されています。カプセルの安全性は他の原料と同様に、有害性の特定、ばく露評価、用量-反応評価、およびリスク評価を含む科学的リスク評価プロセスで評価されています。このプロセスは米国食品医薬品局(FDA)、米国環境保護庁(EPA)、欧州連合、および世界保健機関(WHO)など、世界各地の保健当局および規制当局が使用するものと同じ枠組みに従っています。また上市前の安全性評価に加えて、製造販売後調査を通じ、製品の安全性は継続的に確認されています。
Q3. 柔軟剤の香りや香料カプセルは吸い込んでも安全ですか?肺に入りますか?
香料カプセルの安全性は徹底的に評価されています。通常の使用においてカプセルは布地に留まるよう設計されています。香料カプセルは着用中の摩擦によって香料が放出されるまでは、香料オイルをカプセル内に保持します。カプセルは布地に強く付着し、次の洗濯まで布地に付着した状態で留まるため、空気中に浮遊する可能性は極めて低いです。
さらに重要な点として、香料カプセルはその大きさおよび物理的な特性により、上気道を越えて肺にまで到達する可能性は極めて低いです。万一、吸入された場合にも、体の通常の排出機能によって取り除かれると考えられます。
Q4. 香料カプセルはプラスチックですか?香料カプセルは環境上/プラスチック上の問題を引き起こしますか?
規制がどのように関わるかは、カプセルを構成する素材の組成、生分解性や溶解性等を含む定義や基準によります。すべての香料カプセルを一律に分類することはできません。環境中での挙動は、カプセルを構成する素材、分解特性、環境への放出経路や排水処理の状況によって異なるからです。そのため、すべてのカプセルをマイクロプラスチックであるととらえることは適切ではありません。
Q5. 香料カプセルはEUで規制されると聞きました。日本の製品は安全ですか?
日本で販売される製品は安全性が評価されており、表示された使用方法に従ってお使いいただいた場合に安全であるよう設計されています。製品の安全性については実際の使用方法や、想定されるばく露量を考慮し、香料成分とカプセル技術の両方について、科学に基づくしっかりとした安全性評価を行うことで検証されています。ある物質が一つの地域で審査や規制の対象となっているからといって、それだけで安全ではないということを意味するものではありません。規制上の決定は、人への安全性に関する考慮に加えて、より広範な環境政策上の目的を反映する場合があるためです。
EUの措置は、環境中における残留性プラスチック粒子の長期的な蓄積に関する懸念によって推進されています。欧州化学品庁(ECHA)は、マイクロプラスチックが、タイヤの摩耗、合成繊維、プラスチックペレット、塗料、および一部の意図的に添加された粒子を含む、多くの発生源に由来し得ると指摘しています。
洗剤業界は、製品の安全性と環境への配慮の両方を重視しています。規制アプローチは世界的に進化し続けています。私たちは、日本の製品に適用される規制や安全要件を確実に満たしつつ、科学的進展を注視して、技術を向上させるために継続的に取り組んでいます。
出典注:
European Commission, 2023
EEA, 2025
香りのマナーに関するメッセージ
香りの好みや感じ方は人によって異なります。私たちはより控えめな香りから、より豊かな香りの体験ができる製品まで、幅広い製品をご用意しています。お好みやライフスタイル、使用する場面に合わせて、ご自身に合った製品をお選びいただけます。
香りを楽しむ際には、特に公共の空間では、周囲の方への配慮も大切です。香りのある洗濯用製品は、製品に表示されている適量を守ってご使用ください。一人ひとりが周囲に配慮することで、より心地よく過ごせる環境につながります。

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